mieと散歩しよう♪

今日という日は残りの人生の最初の1日

人が人であること

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面白くて録画を何度も見返しています。
3日は全3集の第一集「こうして人は生まれた」
人類進化は、私がその昔学校で習ったような単純なのもではなかったというお話。
およそ700万年前にアフリカで誕生した人類は20種にも枝分かれしていて、やがて私たちに繋がっていくホモ・サピエンスが地球上で唯一人類として生き残ったというのです。それも、そのか弱さ故に。


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ホモ・サピエンスに繋がっていく最初に二足歩行したアルディピテクス・ラミダスが、なぜ生き残ったか。それは家族を持ったから。それも一夫一妻。それが良かったんだそうですょ。チンパンジーの犬歯はオス同士が戦うので尖っていて、ラミダスの犬歯は退化していて、雄同士で戦うことのない、家族を持つ人になります。
次に、現れたホモ・ハビリス。か弱いご先祖さまは、仲間を持つ人になり、偶然発見した石器を使い道具を持つになります。

次に繋がるホモ・エレクトロスの特徴は今に繋がる体毛のない身体です。これ、すごいんですよ。体毛のある動物は体温の調整が出来ないので長く走れない。人は発汗して体温を下げることが出来るから、長距離が走れます。今でも、マラソンを走れるのは人だけと、言われてみれば本当ですね。
道具を使い、走って獲物を追いかけて狩りをし肉を食べるようになったご先祖さまの脳は飛躍的に大きくなりました。大きくなった脳は心を持つ人に進化します。
脳が進化した人に現れた変化は、なんと思いやりの心。発掘から出てきた頭蓋骨に歯がなくなった年寄りのものが出土されて、それからわかるのは、柔らかい食べ物を分け与えられて長生きしたことが推測されるということです。ちょっと感動しました。生物の基本は子孫を残すこと。いろいろなことがそのためにシンプルに営まれていますが、子孫繁栄の役目を終えた老人を思いやることが出来た「介護」の心が何百万年も前にあったというのです。人が人として繁栄していった鍵はこの辺にあるのかなぁと思います。
食べることに生きることに窮して進化していった人類ですが、長い地球の歴史のレベルで見ると、不自由なく贅沢に食べて生きてゆける人類は、なんだかもはや退化の域に入っているのじゃないかなぁ。

大変興味深く、CGも面白くて、全3集の続きが楽しみです。
私のへったっぴな解説より^-^第1集を見逃した方、再放送が明日9日にあるようですよ。