mieと散歩しよう♪

今日という日は残りの人生の最初の1日

あ~呉だー

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この世界の片隅に」観ました。何の情報も持たずに、のどかな瀬戸内のお話くらいに思っていましたので、予想を良い意味で裏切られ、冒頭からグイグイと引きこまれました。そもそも涙もろい私ですが、初めっから泣きっぱなしです。大袈裟なようですが、私が呉育ちだから仕方ありません^-^
方言も、次々に展開する風景も懐かしくて、すずさんが、お嫁に行く時に乗る電車が、海田、矢野、と海岸線を揺れる呉線も。懐かしさにポロポロ。懐かしくても泣けるんですね。バスの案内版の辰川も、辰川小学校の卒業です。長ノ木も長ノ木循環線に毎日のように乗っていたし、三ツ蔵も、入船山も、眼鏡橋も、国立病院も、集会所も・・・。
私も遠くにお嫁に来てるから、すずさんの慣れない嫁ぎ先の生活の健気な奮闘ぶりに泣けて。
絵を描くことが好きなとこも一緒だから右手を失った気持ちが胸に痛くて。私も少し生まれるのが早かったら、すずさんと同じような時代を過ごしていたかもわかりません。戦争って、本当に悲しみしかありません。
そんなお話の中で、すずさんの魅力ある人柄や、クスッと笑えるシーンがたくさんあって救われました。ちょっとおっちょこちょいなのは可愛いし、ユーモアってどんなときにも必要ですね。
今の時代にも天災や事件事故、いつどんなことに巻き込まれるかわからないし、普通の生活にだって、長い人生には人との別れや病気、いろんなことが起こるけれど、そんなときも、どんなときも、苦しみの中で立ち止まらないで、時間は止まらないのだから、歩みを止めないで、前を向くという力強さが救ってくれると、観終わって思いました。すずさん好きだなぁ。のんさんの吹き替えもすずさんにぴったりでした。