夕べのETV特集。絵本「ぼく」が出来るまでを追いかける。
企画の発信者 京都の書店、絵本編集者 筒井大介さん
一緒に進めた人 岩崎書店 絵本編集者 堀内日出登さん
依頼を受けた詩人 谷川俊太郎さん
イラストレーター 合田里美さん
この時代に手描きの姿勢を貫いている合田さんの仕事。
4人が2年の歳月を費やし、一冊の絵本を作る姿を追いかけている。
そこには、それぞれの良い仕事があった。
テーマは子どもの自死。深くて、安易に触れることが出来ない内容に
観ようか迷いました。けれど、観て良かったなぁというのが感想です。
何より、良い仕事のありようを観ることが出来たからです。
ここにも。東京自殺防止センターの村明子さん。
決心した最後に掛けてくる子供もいるという話。
村さんが言われる「死にたいのではなく生きられなくなった」
のだというお話が、ストンと府に落ちました。
しんどい仕事だろうなぁ、すごいなぁ。
ここには、黙々と出来上がった本にていねいな手作業で帯を掛ける人が。
世の中のいろんなところで、いろんな人が自分のするべき仕事をしている
という当たり前のそのことに思いが至り、ひとり思う深夜。
生きるって、あらゆること、あらゆる人、あらゆる思いに出会うこと。
そのチャンスをもらったと思って、生きたいと思っています。
そして、お別れする寂しさを知ること。
大きな宇宙の、大きな時間の中で、小さな私がいろんなことを考えて、
窓からは、いつもと同じ空が見えて、窓辺で猫があくびをします。