ETV特集「戦禍に言葉を編む」を夕べ観ました。ウクライナ侵攻から2年。
ウクライナの人々がその心情を語った言葉を、ウクライナの詩人が編んで、
本になったものを取り上げて、ロバートキャンベルさんが現地を取材しています。
なによりもその現状を伝えるものでした。
「風呂」が、リラックスできる場所から「生き抜くための場所」シェルターへ
変わっていく。「きれいなこと」が、戦時下の性暴力と結びついて「命の危険」
を意味するようになっていく。女の子は一番きれいから遠い服を選ぶ。
それまで大切な記憶や美しいイメージと結びついていた言葉が、別の意味を帯び
ていくという、戦争の一面。
詳しくはこちらを ウクライナ 戦争が変えた“ことば”
キャンベルさんが翻訳した本の表紙に描かれている百合の花。
戦禍で家を壊された老婦人は、その生活の中で庭に大事に百合を育てて
いたといいます。そして、子どもたちが喜ぶのはひとつ粒の甘いもの。
幸福について考えます。
日常。常に当たり前にあると思っている当たり前でない幸福。
冷蔵庫に食材があること。花を飾ること。安心して眠る場所。そばで寝ている猫。
番組で愛猫を置いて逃げるしかなかったことを悔いていると泣いていたなぁ