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今日という日は残りの人生の最初の1日

いわさきちひろー27歳の旅立ちー

イメージ 1いわさきちひろー27歳の旅立ちーを観ました。ドキュメンタリーです。
優しい色合いで、子供やお花をたくさん描いたちひろさん。
夫は結婚生活の中で、ちひろさんが声を荒げたり、泣いたりしたことを見たことがない、息子さんも叱られたことがない、まわりの誰もが、あんな優しいひとはいない、いつも微笑んでいて、物静かで、まるでちひろさんの絵のような人だったと言っている。けれど、その人生は波乱に満ちて、反骨の人だったと知りました。
絵の道を絶たれ、親の決めた望まぬ結婚。心も触れることも許さなかった結婚に夫は自死を選びます。バツイチ、戦争で家も失い、職もない、四面楚歌の中で、絵で生きる決心しイメージ 2たのが、27歳。
その時の顔をおおう自画像は、先の見えない不安に満ちています。運命の人、7歳年下の松本善明さんと出会い、たくさんの絵本も残すことになりますが、55歳の時に、肝臓がんで亡くなります。
 
最後の言葉は「まだ、死ねない。もっと描きたい。」だったそうです。
 
 私は生きている。ちひろさんが生きれなかった先を生きさせてもらえる。
ちひろさんには何もなかったから、行くべき一筋の道が見えたのかも。平和な時代に生まれ、恵まれ過ぎて大切なものを見失っているかもわからない。そんな気持ちになりました。