絵本「ぐりとぐら」シリーズや「そらいろのたね」などの絵で知られる画家の
山脇百合子(やまわき・ゆりこ)さんが九月二十九日、シェーグレン症候群に
よる衰弱のため死去した。八十歳。
冷たい雨降りの今日。山脇百合子さんの訃報が伝えられました。
お姉さんの中川李枝子さんとの共著ぐりとぐらシリーズやたくさんの絵本、
私も大好きでした。講演会でお会いしサインをいただいたことを思い出します。
優しくて楽しい絵やお話に、子供と一緒にうきうきしたりわくわくしました。
シェーグレン症候群は娘と同じ難病です。病院で伝えられた時、この病気は
薬も治療法もありません。でも、この病気で亡くなることはありません。
と言われました。膠原病のひとつ、免疫の病気で自分で自分を間違って攻撃し
痛みとしんどさと、病状に波があると言われています。以前まだよくわかって
いない頃は、昨日調子が良かったのに今日は悪い、悪いと思ったら次の日は元気、
という様子からなまけ病と言われて理解されない時期もあったようです。
痛みやしんどさはそれまで当たり前にあった日常を失うことになりました。
大好きだった仕事も続けることが難しくなり、今は職場の神対応で、具合の悪い時は
お休みしてよいと、短い時間アルバイトとして仕事を続けさせてもらっています。
今は病気と共に娘なりの毎日を前向きに過ごしています。
娘とは、病気だけど家族に愛されて、楽しいこともたくさんあったと思えるような
毎日を一緒に過ごしたいなぁと思っています。
百合子さんも知らないところでご苦労があったでしょう。
ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。