いよいよ昨日からお隣のお家の取り壊しが始まりました。
お父さんが亡くなって、一人暮らしになった高齢のお母さんが
去年の夏、猛暑で、ちょっと大阪に住む娘さんのところで
涼んできますと行かれ、そのまま娘さんの家の近くの施設に
入られたと聞いたのは冬が近づいた頃でした。
しばらく空き家のまま、春が来て、庭の木々がこんもりと茂り
下草が背高く伸びた夏が近づくころ、門に売家の張り紙が・・。
寂しいなぁ。大好きだったんです。門があって玄関が奥にあって、
ポーチと大きな開口の窓のある小さな洋間と、長縁のある和室が
南向きにあって、その前は日当たりの良いお庭。
いくつかの低木や季節の花が植えられ、お洗濯も干せて。
ちょっとトトロのめいちゃんの家みたいかなぁ。
昨日から今日は、建具や家具、家の中にあったものすべてのもの
生活にいるであったであろうものも、いらないものもなにもかも、
運び出されトラックに投げ込まれ廃棄されています。
街中で家が取り壊されるのを見るのが苦手です。
無機質なものが壊されるだけのことだけど、同じ建物でも、お家は
佇まいっていうように、なんだか気配や思い出が生きているように
思えて、よその家でもなんだか寂しいのです。
さようなら。おつかれさまでした。