mieと散歩しよう♪

今日という日は残りの人生の最初の1日

che meraviglia なんとすばらしい!

遅い時間になっちゃったけど。気持ちが熱いうちに書いておこう。この気持ちを忘れないように。
NHK「旅するイタリア語」バイオリニスト古澤巌さんが、イタリアアマルフィでもっとも美しい村と言われるコンカ・デイ・マリーニを訪ねています。NHKのこの語学シリーズ、語学番組の、さらに旅番組の枠を超えて、そこに住む人や生活を紹介していて楽しいです。
今回も、番組の後半で、ひとりのおばあさんを訪ねていて素敵なお話でした。
おばあさんはジェンマさん。ひとりで、2400段もの階段を登った島の山の上に住んでいます。
家族がいないというだけでなくて、近隣誰も住んでいないひとり暮らしです。
 
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小さな石の家に住むジェンマさん。可愛いです。ブルーのお洋服にエプロン、パッチワークされた布を頭に巻いています。ぶどうや、苗を二つ植えたのと小さなトマトが出来ています。ゼラニューム、オキザリスの鉢植え。日本の気候に似ているのかな。朝はミルクと、ツナにレモンを絞って食べて、ワインを飲んだゎとニッコリ。
映画が好きだというジェンマさんのために、古澤さんがバイオリンを弾きます。ニューシネマパラダイス
 
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ジェンマさん泣いちゃった。私もジェンマさんの気持ちになって泣いちゃった。この歳で、一人で暮らしていて、2400段の階段の上だもの、そんなに訪ねてくる人もいないんじゃないかと思われます。この日、こんなことが、こんな素敵なことが起こるなんて夢にも思っていなかったと思うの。生きていて良かったと思ったんじゃないかなぁ。
音楽って素敵。りっぱなホールで聴くのもいいけど、こういうのがいいなぁ。
 
なにより忘れたくないのは、ジェンマさんのチャーミングな人柄、暮らし方です。年老いたことを、一人の寂しさを、嘆くわけでなく、不便を愚痴ることなく、というよりそんなことは思ってもいないように、明るく日々を当たり前に過ごしている。素敵だな。同じ生きるんだもの、私もそうありたいと思います。