朝からの雨に、庭の木々は緑深く輝いて迎えてくれた。
先週訪ねた時に満開だった芍薬が散って、一重の薔薇が雨粒に
重たそうに頭を下げている。
どこからか甘い香りがして、見上げるとジャスミンが白い花をつけて
屋根に絡まっていた。暗い庭の隅にひときわ明るい黄色いアイリス。
この広い庭のある古い家にひとりで暮らしているのは、昭和2年生まれの
名前を、仮にsonokoさんと呼ぼう。
若い頃は小学校の先生をしていたと言う。
「私なぁ、女の子より男の子が好き」
女の子は恥ずかしがるけど、男の子は面白いという。
小学5年生の男の子みたいだと息子に言われたばかりの私と気が合うのも
合点がいく。
なんて、お話が書けそうです。今朝訪問したMさんの素敵なお庭。
玄関には庭の薔薇が一枝ありました。