mieと散歩しよう♪

今日という日は残りの人生の最初の1日

春の来る径

イメージ 1ガウディに呼ばれて神戸に行って出会った堀文子。
兵庫県立美術館で、同時開催されていて、せっかくだから観て帰ろう、そんな気軽な気持ちでのぞいてみたら、驚きました。
今年97歳の現役画家の仕事を年齢順に網羅している作品群は圧巻です。なんとも瑞々しく、自由に、未だにその歩みを止めることがありません。
勇気をもらいました。行く先が見え始めて、未来と呼べるものが見えにくくなっていた自分の未来が明るく広がり、私にはまだまだ先があるじゃあないか、まだまだ出来ることがたくさんある、そんな風に思えました。
パンフレットの絵「春の来る径」の前では、しばらく動けませんでした。ジョウビタキという名前だそうですが、確かに鳥が鳴いていました。径ははるかに、その先が長く続いているように見えます。隅っこには小さなスミレが咲いていて、それはまるで自分のように思えました。ちょうど私くらいの年齢の時に、その頃入院していたご主人の病院へ通う山道を描かれたものだそうです。イメージ 2
堀文子の作品と言葉でたどるとされた展覧では、言葉にも感化されました。「息の絶えるまで感動していたい」「子どものようにドキドキしていたい」「捨てるということが大事。そうしないと次の感動は来ない」「人生の折り返しは50歳。そこからは、残る時間を人に譲らず、自分の決めた目的に向かって進むしかない」などなど。
怠らずに、自分の前に続く径を歩こう。
それにしても、原画はやっぱりいいですね。今回原画を観る機会がなかったら、他の有名な名前を知る画家のひとりにすぎなかったかもわかりません。