連日報道される映画やドラマよりも恐ろしい現実に起こった凶悪な事件の数々。
人が本当にここまでのことをするんだという事実に、心が寒々とします。
図書館で借りた本の中にそんな気持ちを変えてくれる本がありました。早期老化症プロジェリアという病気に生まれ、人の十倍の速さで年をとって、生きたくても生きられない短い寿命を懸命に生きた少女アシュり―が書いたものです。少女は、自分の運命を受け入れ、「生きるチャンスを与えられているんだもの。自分の定められた時間がくるまで、すこやかに生きていきたいと思っている。」と言い、17歳の命を終えます。読んでいると、人の十倍で年をとった彼女は精神年齢も人の十倍で成長したのではないかと思えます。悪口をいわれても病気のことを知らないだけ彼らのせいじゃないと理解し、病気のことを説明してもなおからかう時は、もうそれは自分の問題じゃなくて彼らの問題だから放っておくと言います。持って生まれた姿形や、遭遇する病気や、寿命、生きていく環境は、自分で選べるものじゃないけど、その中でどう生きていくかは、自分が選んでいくものだってアシュり―に教えられます。人はこんなふうにも生きられる。私も、しっかり生きなくちゃ。すこやかに生きたいなぁ。
冒頭の言葉はアシュり―が残した言葉です。
Thank you so mach, everone! Please be happy、and keep smiling!
ありがとう! みんなもハッピーな笑顔でいてね。