mieと散歩しよう♪

今日という日は残りの人生の最初の1日

ハッピーデイズ

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美しい表紙と『ハッピーデイズ』という題名に魅かれて借りて読み終えたところです。CDでいうジャケ買い、装丁借りでした^-^
内容はと言えば、まったく予想とは異なるものでした。
18歳の時に遺産を相続し墓地と墓石を買った主人公の僕は35歳。老人養護施設『ハッピーディズ』で暮らしている。職員としてではなく、入居者として。『ハッピーデイズ』は隠居世代の豪華な住居施設で質の高いサービスを提供しモットーは
「識るは生に歳月を与え、好き日々は歳月に生を与う」
入居者との悲喜交々で綴られる。終盤の死期を迎えた老女ミレイユと施設を抜け出し海に向かうシーンは印象的でした。
― 海。海は美しい。波、波の音。水平線。
ミレイユは、生がいかに優しく、つつましい魅力に溢れているかということを、思い知ろうとしている。―
 
刊行後、口コミで広がり世界各国で翻訳され、ジョニー・デップ!が自らのプロダクションで映画化も決定しているそうです。巻末にそう書いてあって、ちょっとびっくりして、読み返してみると、活き活きと絵が動き出しました。
早く完成した映画を観たいなぁと思います。図書館は気軽に借りれて読めるので、思わぬ発見があります。