ほんまの子ってなんやろ
私も大きくなるまで出生の秘密は秘密だったのです。秘密だから^-^
後から考えると、気がついてもよかったはずだけど、そこは私です。
高校生の時、母から詳しいことはお母さんからは話せんからお父さんに
聞いてと言われ、いつものように縁側で何か作っていたお父さんの背中越しに。
振り返った父の頬には涙が流れていて、一生言わずにいたかったと。
父が泣いたのを見たのは生涯その時だけだったので、父の涙で気持ちを知ることが
出来てそれでもういいやと思えたですよね。解決早かった^-^
はて、いったい私はどこの誰の子どもなんだろう???
父の兄。島根のおじさん、おばさんが本当の?父母でした。
いとこだと思っていた姉も二人、弟も一人。みんな大好きだったので、
ちょっとホッとしました。育ててもらった父母が亡くなるまでは、なんだか
呉の父母がさみしく思うような気がして、それまで通り接していましたが、
亡くなってからは、少しだけ親孝行の真似事のようなことをさせてもらったり
姉弟とも親しくさせてもらっています。
子どものいなかった弟夫婦に、三番目に出来た子供が女の子だったらと進んだ
養子縁組。母は男の子であるように神さまに祈ったそうです。
私を手放す日、列車に乗って、膝に抱っこした私の上に涙がぽろぽろ落ちたと
母の日記に書いてあります。自分に子供が出来て辛かっただろうとわかります。
もらわれた呉の家にもさらに4年後弟が生まれ(結婚して12年後)
姉弟として育ちました。育った年月の思い出はかけがえがなく本当の姉弟です。
自分には今日の「ブギウギ」のような深刻さはなかったように思います。
スズ子と弟八郎のシーン、いいシーンでしたね。
ね、ほんまの子って。うそもほんまもありません。ぜーんぶほんまです^-^