今日、2014年から、毎日描いている母への葉書が2900枚になりました。
父の弟夫婦の養女になった私。そのことを知ったのはもう大きくなってからでした。
父も育ててもらった父母も他界し、残された母に何か最初で最後の親孝行の真似事を
したくて始めた葉書。その頃、母は毎日3時に一緒にお茶を楽しみにしていた近所に
住む幼なじみを亡くしており、寂しく過ごしていることは想像ができました。
何か少しでも楽しみになるといいなぁと葉書を描くことを思いつきました。
1人暮らしの母。毎日届く葉書は、届けてくださる配達の人との会話のおまけつき。
田舎で誰が訪ねてもお茶を振る舞うような土地柄で、配達の人は母の姿が見えないと
奥まで声を掛けてくださり、貼ってある切手やいろいろおしゃべりしてくださって
いたようで、母は楽しみに外に出て待っているようでした。
その母は、骨折を機に古い家での一人暮らしが出来なくなり、施設に入所しました。
今は生家の見える自然豊かな施設で手厚い介護を受けて暮らしています。
職員さんのご尽力があって今も葉書を送らせていただき、時々返信も届くように
なりました。
送れば元気で受け取ってくれるような気がして、おまじないのようなものです。