家に帰ると留守番電話の着信が点灯していて今年亡くなったTさんの妹さんから
でした。週末、家の片付けに帰っているので寄ってくださいとのこと。
折り返しお電話して、ていねいにご連絡いただいたお礼を述べて自転車で走りました。
時々近所を通る時、塀の外からではまだ住んでおられるような気がしていましたが、
訪問すると家の中はすっかり物がなくなりガランとして寂しい気持ちがしました。
お声を掛けてくださったのは、日本画の画集をもらって欲しいとのことでした。
伊藤深水、鏑木清方、竹下夢二の3冊と、植物の本。
処分されるところだったカゴもいただきました。
生前お庭を大事にされ、花もお訪ねすると帰りには惜しげもなく切って、いつも
持たせてくださっていました。あんなに大事にされていたお庭もさみしい様子に。
お庭も一回り、まだ元気に咲いていた最後のお花を切らせていただきました。
お花は、水引や萩やホトトギスお店では買えないお庭の秋の花です。
帰って、さっそく亡くなった母の花瓶に。ふたりのコラボ。
なんだかさみしいです。大事に思っていることも生きていてこそですね。
誰かが懐かしく思い出す間はまだ存在は生きている。と思っています。
母もTさんも自分の好きを大事にして、最後まで生き切った人生でした。
私も見習って。今日も私なりのいい一日を過ごそう。