mieと散歩しよう♪

今日という日は残りの人生の最初の1日

あることと、ないこと

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9月1日、今日の姫路の空です。
お城の上に気持ちの良い秋の空が広がっています。
青くて、広くて、高くて、うろこ雲が見えます。
 
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会期は9月3日まで、まだまだ先と思っていたら、大変大変もう9月です。土日最終日は駆け込みの人で賑わうと思って、今日観に行ってきました。まどさんはぞうさん」「やぎさんゆうびん」「ふしぎなぽけっと」など、平成26年104歳でこの世を去るまで詩や絵を書き続けています。まどさんの作品の魅力は、草花や虫や生き物に向けられた優しい眼差しです。展示されたその生涯や残された言葉から、あたたかい人柄の秘密が見えてきます。
幼少期のある朝、目が覚めたら、母や兄や妹の姿が消えていたといいます。まどさんを祖父の元に残し、一家は台湾へ渡ったそうです。その時、おじいさんはお母さんがまどさんが目覚めたら食べさせてとおまんじゅうを出したそうです。まどさん。世界の音が消えてシーンとして、たったひとりぼっちになったと記憶されていると話されています。その時の寂しさが、後の詩作に影響があったと言われます。その時の寂しさを想像します。そして、寂しさや悲しみを知る人は、その時人としての深さや優しさが身につくのではないのかなぁと思いました。
 
       リンゴを ひとつ  ここに おくと
       リンゴの この 大きさは  この リンゴだけで いっぱいだ
                            
 
       リンゴが ひとつ  ここに ある  ほかには なんにも ない
                            
       ああ ここで あることと ないことが  まぶしいように ぴったりだ
 
私の一番好きなまどさんの詩「りんご」です。いつもなんだか泣きたいような気持になります。