mieと散歩しよう♪

今日という日は残りの人生の最初の1日

道路掃除夫べッポさん 振り向けば歩いて来た道は美しかった

イメージ 1今まで読んでいなかったのが不思議なくらい有名なミヒャエル・エンデ「モモ」
最近は京都に行く時も、神戸に行く時も、寝る前も、「モモ」読んでます^-^
おもしろくって、この歳になって子どものようにわくわくさせてもらるなんて、読んでなくてよかったかもなァ。中でも、道路掃除夫のベッポさん♪
「なあ、モモ」   
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけ考えるんだ。いつもただつぎのことだけをね。」
「するとたのしくなってくる。これが大事なんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路ぜんぶがおわっとる。どうやってやりとげたかは、じぶんでもわからんし、息もきれていない。」
「これがだいじなんだ。」
ベッポさんは自分の仕事をとても大事な仕事と自覚していて、おそろしく長い終わりがないように思える道を焦ってせかせかと働くやり方だと、息も切れて、やり遂げられるか不安になるし、いいことないと言っています。
ところどころで、ベッポさんは静かに、言うべき時に、言うべきことを、話してくれて、不覚にも電車の中で涙が出るほどいい言葉だなと思ったりしながら読んでいます。長い道を半ばまで歩いてきて、ちょっとくたびれてきた大人にこそ、ベッポさんの言葉は心に沁み入るのですよ^-^ ベッポさんに会えてよかった。
 
読み始めたとたん映像が目の前に広がりました。荒れ果てた円形劇場、集まってくる子どもたち、灰色の紳士、「ロード・オブ・ザ・リング」の制作スタッフならば、どんなにかわくわくするファンタジーが出来るかなぁ♪今こそ映画化して欲しい。三部作でお願いします。