伊丹美術館ベン・シャ―ン展「線の魔術師」に行ってきました。今回いろいろ発見があって、ベンシャ―ンがすごく好きってわかりました^-^
グラフィカルな力強い黒い線の作品が魅力のベン・シャ―ンですが、←この写真から伝わってくる静かで温かなまなざし。繊細な作品も多く、勝手にファンキーなおじさまと想像していたので意外でした。図録も素敵です。
これすべてベン・シャ―ンです。
美しい素描「女の顔と手」ベン・シャ―ンの描く手や足が好きです。
デリケートな水彩「波止場の船」
淡い色彩と文字の詩的な「ラブソネットシリーズ」
小さな紙にインクで描かれた「ピアノ」
鉛筆で描かれた赤と黄色が美しい「傘のあるテニスの審判の椅子」
一番好きなのは「小さな草花のたたずまい」リトグラフです→
実際の色と違うのですが、とても美しいものでした。
父が木彫家、母が陶工ということを知ってとても納得出来ました。
ラッキードラゴン(福竜丸)シリーズや、社会の貧困や矛盾を描いた多くの作品からは深い悲しみや怒りが伝わってきました。でも、観終わった後に重い気持ちにならなかったのは、図録の言葉にあるように「シンプルで美しく、まるで天上の音楽を奏でているよう」であったからです。