mieと散歩しよう♪

今日という日は残りの人生の最初の1日

うれしけりゃいいんだよ

今日のNHK日曜美術館、染色家柚木沙弥朗さん。と、知って、心躍りました♪イメージ 1
柚木さんが大好きだから。柚木さんを知ったのは、山陰を旅行しているとき
米子の本屋さんで出会った柚木さんの本「SAMIRO YUNOKI STYLE &ARCHIVES」
でした。柚木さんの92年の仕事や言葉、暮らしを紹介した人柄も伝わってくる
素敵な本でした。
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番組冒頭の柚木さんキャンディーをぺろぺろしながら、
うれしけりゃいいんだよとにこにこ いいお顔ですねぇ
 
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ご本からさらに3年が過ぎ柚木さん95歳!杖をつき、
老人車を押し、歳は取っておられますが、健在です。
「 うれしけりゃいいんだよ。なんでも面白いと思ってたまらなくね。
  不機嫌だったり、悩んでたり、頭がそっちの方へある時、そういうことを
  感じないんだよ。
  だけど、仮に、天気が良くて、ぱ~っとした日曜日だったりしてごらんなさい。
  誰でも、なんでも、愉快じゃない。特に、旅行しなくったって、なんでも新鮮に、
  日常のものがそういう風に見えたら楽しいじゃない。」
 
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4歳の時の柚木さん。 いいお写真ですねぇ。
お父さんもお祖父さんも画家だったという育ちが
今95歳の柚木さんに繋がっていることがうかがえます。
三つ子の魂百まで、ですね。
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それでも、還暦のころまでは、真面目できちんといしていなくてはならず
窮屈な思いをされていたのだそう。
行き詰って旅に出たサンタフェで出会った素朴なおもちゃに心奪われた柚木さん。
「これを作った人たちは、経済的に苦しいけど、非常に明るく生活を楽しんでいる。」窮屈な感じから抜け出せなかった柚木さんは、「本当に飛び上がるほど喜んで、
それは、洗濯したシャツを着替えるくらいさっぱりとした。これでいいんだ。
何をしてもいいんだ。」自分の人生に大きく影響した出来事だったそうです。
柚木さんのお部屋にはおもちゃがいっぱい。「いつもそばに並べておけば、
元気か!って言ってくる^-^そんなに忙しく焦ることないよ。と、
言ってる気がする。」と。
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おしゃれして柚木さん。両手に杖。階段は・・
片手に杖を2本持って階段を上がります。95歳ですよ!
介護の常識を破っています。リスク管理、転ばぬ先の杖的ことと反していますが、
これが柚木さんの普通。
元気、自立した生活、まだまだ生産性のある生活が出来る秘訣。考えさせられます。
訪ねた先は、ギャラりー。彫刻家安田侃さんとの展示をされていました。スッキリしたモダンな作風です。
 
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スッキリした作品ですが、制作の部屋はところせましといろいろなものがあります。
なんだかほっとする私^-^
長年一緒に仕事してきた中込さんと、最新作は大きな作品です。
「楽しいかね?」と聞かれ「楽しいよ」と答えるお二人の会話や表情がとても素敵です。お手本のような生き方。
 
番組の終わりは柚木さんの「本日はおしまい」という笑顔でした。
やっぱり、私は柚木さんが好きです。
今、洗濯したシャツを着替えたような気持ちです。