伊丹美術館にルオー展を観に行きました。お庭のバラをいつも分けてくださる年上のお友達Tさんと秋晴れで気持ちのいい電車の旅です。Tさんには、前にフィッシャー展に誘っていただき、その時伊丹の美術館を教えていただいたこともあり、今回はお誘いしてみました。
ルオー良かったです。特に色彩がすばらしい油彩がいいなぁと思いました。暗い濁った色のようですが、本物で観るルオーの色は、とても美しくて温かい。道を歩く人や月が多く描かれており、それらは、迷っていたりするのではなくて、月に照らされて、どこかに帰る場所があり、安堵できるその場所に向かっているように見えます。特徴のある青みがかったグリーンが美しく。オレンジと対比していっそう鮮やかです。中央の椅子に座って、それらの絵に囲まれていると、温泉に浸かっているように温かい気持ちになりました。遅い初めての生ルオー体験は、それまで持っていた重厚で深いイメージとは別のものとなりました。