窓から見えた景色。前日まで続いた雨が止み、晴れ渡った日。母は旅立った。
母はとてもパワフルな人で、ずっとみんなの中心にいて、段取りよく物事を進め、
いつもみんなを引っ張った。折に触れて母の元に集まって、大人も子供も食べて
笑って、おしゃべりし、好きなところで眠って、起きて、楽しかったなぁと思い出す。
最後も、先週知らせる人には知らせをと次々に母に会い、私もコロナで県外からの
面会が長く許されず会えていなかったけれど、コロナも落ち着き会うことが出来て
まだ話せる母と言葉を交わし、手を握りお別れの時間を過ごすことが出来た。
そして、それが済むと、みんなを長く心配させることなく、サッと旅立った。
そして、この晴れ間だ。会場はいつも混んでいるそうだけど不思議と貸し切りだった。
最後の最後まで、とても母らしく抜かりない。
田舎のお葬式は、有線放送で訃報を聞いて母とお別れがしたい人が次々に途切れる
ことなく弔問に来てくださり、自分の名を名乗り、母との思い出や、○○でお世話に
なったとお礼をていねいに言ってくださって、とてもありがたい温かいものだった。
今朝、毎日母に描いていた葉書を描く時間になって、さみしさが押し寄せてきました。