アイアンの蝶番の木のドア。そのドアを開けて家に入ってくる親子。
母親と、一人は手を引かれ、小さい子どもは抱っこされて。
気持ち良さそうな木の床を素足で歩いています。
ドアの外には庭や木々、のんびりシッポを上げた犬も見えます。
切り取られた幸福な時間。
商店街の小さなそのお店に入ると、所狭しと壁や床に絵が置かれ
台の上には古いお皿やグラス、コーヒータイムが始まったばかりらしく
香りが漂う中、感じの良いご主人が静かに応対してくださいました。
目に留まったいくつかの版画やスケッチ。大好きな南薫造の小品もあります。
お小遣い程度で買えないものは問題外。ひたすら目の保養です^-^
その中で、心魅かれた一枚の銅版画。藤田嗣治。
もちろん複製ですが、版権を手放した後に刷られたもので連番もありませんが
刷られたものに違いありません。・・・・ドキドキ。
日帰り旅行の、電車賃、食事代、ちょっとお土産、それくらいの価格です。
しばらくどこにも行っていないので、と決心がつきました。
今、切り取られた幸福な時間は、家の壁に掛かっています^-^