2021年に亡くなった西村玲子さん。たくさんの本を残された。
私も若い頃から大好きで、そのご本から、生活を楽しむこと、美しい暮らしの
あれこれを教えていただいた。お人柄が伝わってくる愛らしい手芸作品や聡明で
おしゃれなイラストも素敵。すごく影響を受けたおひとりです。
今、図書館で借りている「本当に大切なものだけで生きてゆく」は、
第一章 ずっと着続けた「服」たち
第二章 食卓を彩る「食器」たち
第三章 生活を支える「家具」たち
第四章 家を華やかにする「小物」たち
第五章 会心の「手作り品」と思い出の「植物」
から成り立って、それぞれ西村さんが大切にされているものたちについて
興味深く書かれている。
コラムも2つ。「私の大罪はグルニエにあり」「手作り用の材料たち」
これらは病気のことがわかってから書かれたものらしく、
「以前は、未来に限りがあることなどに頓着もせず、素敵なものに出会うと
買える範囲で手に入れていた。」と書かれていたり「そちら方向に行くには、
こちらの方向を全て気持ちよく整理し、処分し、それまで今少し待っていて
欲しい。」と、書かれたりしている。グルニエというのは屋根裏部屋のことで
たくさんの愛用の品であふれているという、私も他人ごとではない。
どんなお気持ちで書かれたのだろう。表題の意味が深い。
↓ここflolistgenteのブログにそのころの様子やお住まいのことが書いてあります。