テレビ放映が始まって２６年、長女と同じ歳。思い出してみると、我が家の子育てと共にあったように思う。困った人のところに飛んでいって、自分の顔のアンパンを分けてあげれば、皆たちまち元気、というお話もわかりやすくてほのぼのしたものだし、その数がギネスになったほどの、数多いキャラクターたちも、とても描き易くて、絵を描くことが好きな私は、公園の地面に棒きれで次々に描いては、居合わせた子供たちに喜んでもらった。
去年は文学館のやなせさんの企画展http://blogs.yahoo.co.jp/tomimieysy/14304767.htmlに息子と足を運んで、やなせイズムにふれ、５４歳でアンパンマンを始めたこと、９０歳を過ぎてなお現役で活躍される姿に、まだまだ私も出来ることがあるかもわからないと、自分の年齢を重ね勇気をもらった。やなせさんはマントをひるがえして空に帰って行ったように思う。空のどこかで見ていて、困った人がいたら飛んで来てくれそうな、そんな人だったように思える。ご冥福をお祈りしたい。
