姫路文学館から見えるお城と青空にぽっかり浮かぶ4つの雲がのどかな今日。
「永田耕衣展」に行ってきました。俳人ですが、耕衣の描く絵や書が好きです。
書画や、耕衣が愛でた品々や、書簡がたくさん展示されており、
とても魅力のあるものでした。
併設のカフェで、耕衣が愛飲した珈琲をいただきました。
昨日震災のことを書きましたが、耕衣も被災された。
九死に一生を得た耕衣、多くの客人に愛された住居田荷軒は全壊、
95歳の耕衣は老人ホームで暮らすことになるとあります。
そして、この未曽有の天災も見事なまでに従順に受け入れ、
「孤独」というエネルギーが燃え盛り、句作への意欲に変わったと。
どんな宿命も受け入れ生ききる姿と圧倒的な創作の熱量が重なりました。
「枯草の大孤独居士ここに居る」と詠み97歳で亡った耕衣。
耕衣のように、最後まで初々しく見事に枯れていければ幸せです。