2015年映画一本目は「バンクーバーの朝日」を観ました。
野球の映画です。これから、観る予定のある人はここまで。
1900年初頭のカナダ・バンクーバーに実在した日系カナダ移民の二世を中心とした野球チームの物語。
新天地を夢見てカナダに渡った人々は、差別や貧困といった厳しい現実の生活を知り、生きるためにただひたすらに働く日々でした。そんな過酷な生活の中で、野球が出来る喜びや、チームの活躍に人々が熱狂していく様子が、時に哀しく、時に温かく、丁寧に描かれています。小さな身体の彼らが、頭脳プレーと、なによりフェアプレーを貫く姿が気持ち良い。物語は太平洋戦争勃発により、強制収容所へと離ればなれになって行くという悲しい終わりを迎えますが、2003年その活躍に対し、カナダの野球殿堂入りとなります。
朝日軍で活躍したケイ上西さんがたったひとり存命されており、エンディングに登場されたのが、印象的でした。