で、昨日観た映画「パロアルト・ストーリー」
コッポラの姪ジア・コッポラ監督の青春映画です。
主演のふたりがとてもキュートです。
女の子エイプリルは、ジュリア・ロバ―ツの姪、エマ・ロバーツ。女の子らしいマシュマロみたいな女の子です。
男の子テディを演じるジャック・キルマー、こちらはヴァル・キルマーの息子で、本作でデヴューしたそうですが、正真正銘に初々しい良い雰囲気です。部屋も服も本人のもので、絵も音楽も彼自身好きなのだそうです。
エイプリルが恋するサッカーチームのコーチは映画の原作も書いたジェームズ・ブランコ。自身の自伝的短編小説をもとに作られた作品で、内気な主人公と、破滅的な友人は、自分の中の善と悪の象徴だと特典映像のインタビューで話している。思春期の痛々しくも愛おしい日々がリアルにファンタジックに描かれていて、お金を掛けた大作も良いけれど、私はこっちが好き。
監督ジアの魅力も大きいんじゃないかな。ジェームズも自分でも撮ることは出来たけど、ジアの撮ったものとは別のものになっていた、ジアでなくてはダメだと言っているけれど、本当にその通りで、まだ自分自身の思春期を引きずっていて、女の子の気持ちの機微が撮れている。なにより、この映画の良いところは、ギリギリのところで取り返しのつかない手前なのがいいなぁ。傷つくけれど、誰も死んだりしないのがいい。 http://paloalto-story.com/
他に、7泊8日、バスタブ島で暮らす少女を描いた「ハッシュパピー」 夫婦の老後を描いてたくさん賞もとっている秀作「愛、アムール」、「家族の庭」など観ました。