久しぶりの美術館。数か月ぶり。平日の空いている時と思い
姫路市立美術館「志村ふくみ展」に行ってきました。
96歳現役で創作を続けている。なんという幸せだろう。
生涯をかける仕事に出会って、それに邁進する。
健康と、やりたいことがあって、出来る環境があって。
手から生み出されるものの、自然から生み出されるものの
誠実で、確かな「いのちを織る」という意味が目に見える。
ただ、少し寂しい気持ちになるのは。
用の美を説いた民藝運動だけれど、美術館でガラスの向こうに観る
作品と呼ばれるものは、なんだか遠くに行ってしまったような。
もちろん、絹を草木で染め、時間をかけて織った対価ではあるけれど
高価になったそれらの作品は、誰が使ったり袖を通したりするのかな。