今日帰って何気なくテレビを付けたら、NHKEテレ「赤十字シンポジュ―ム２０１３ 紛争と人間」を放映していて、パネラーに見覚えがあるお顔。佐藤和孝さんでした。ちょうど「山本美香という生き方」という本を借りて読んでいたのですが、佐藤さんは山本美香さんのパートナーだったジャ―ナリスト。山本美香さんは２０１２年８月シリアの紛争に巻き込まれて命を落としています。前にNNNドキュメント「戦場に咲いた小さな花」で、美香さんの仕事や人柄、生きざま、亡くなった瞬間を見て深く心に残っていました。その瞬間も佐藤さんは一緒でした。美しい人。心も純粋な人。それが死を引き寄せたのかもと思わせるほどです。佐藤さんは今日も淡々と語るべきことを静かに語っていました。番組でも言っていたように「知る」いうことが大切なら、それだけですが、少し平凡な日常を忘れ、世界のことを考えました。本を借りている間、机の上に山本美香さんの姿があり、その働きを思い、戦争のことを思い、平和な国に生まれたことを思いました。
